2012年05月06日

かくして敷居は、ずんずん高くなる

再来週、ポルノのFC限定ライブ「FCUW」に出かけてきます。
3年前半に開催された時には、全員学ラン着て出てきて、いきなり『学園天国』だの『ツッパリハイスクールロックンロール』を歌い出し、来場者一同大爆笑した(しかもこの2曲で完璧にコール&レスポンスができるのは30代以上だけだろうに、それ要求すな)のも懐かしい思い出ですが、まあ今回も型破りなものになりそうな予感がして楽しみです。

で、FC限定だけあって、このライブのチケットはオール郵送の特別バージョン。
前回は立派な紙を使って印刷された、フルカラーの素敵なチケットだったんですが、今回のが今日届き。
開けてみて、度肝を抜かれた。


一枚一枚、購入者の名前が印刷されているのはもちろんのこと。
FC会員番号も、日付や開演時間まできっちりと刻印されている、プラスチックのIDカード。
これがチケットとして送られてきた。


ライブのコンセプトに添ったお遊び、という説明だったけれども、これ見て真っ先に思った。



なるほどこれなら、スキャナとプリンタで偽造できねえ。



しかも今回は、顔写真付き身分証明書とチケットの照合あり、という条件のライブだから、絶対転売できないと思いつつ、この間の某アーティストのチケット偽造事件が脳裏をよぎります。
FCUWは会場が基本Zeppですから、キャパが最大のところで3000くらいしかない。
東京大阪名古屋はかなり倍率きつかったんじゃないだろうか。
(一応言っておきますが、ポルノは横浜アリーナやガイシを7割FCでさばける人たちです)
それ考えると、今回のこのコストのかかるチケット、お遊びだけの理由じゃない気が切々とします。

昨今のオークションでの転売に関しては、転売屋滅べ! と叫ぶところなんですけど、この間の偽造事件の取引がSNSで行われていたことを考えれば、たとえオークションでチケットが禁止物品になっても、もう駄目なのかも、と思いました。
似たような詐欺が横行するだけだ。
だとしたら、もう対策は「購入者本人以外が絶対入れない仕組みにする」しかないのかもしれないけど。


……そのコストは当然、チケット代に跳ね返ってくるし。
複数枚買えなきゃ、友人や家族と一緒に行くこともできないし。
なんかもうそのライブは、一見さんお断りだよなあと。


かくして人気のライブは、どんどん敷居の高いものになっていくんだよなあ……と、しょぼんとします。
例の偽造事件、騙された人たちいくら払ったんだろ。
あのニュース見て思ったですよ。
このライブ、正規料金ですら高いよ、と。
中高生行ける額じゃない、と思うよ。
ライブ至上主義の己だからこそ、この現状はどこまでも苦々しいです。

本当に生って、いいものなんだけどな……。
posted by Sae Shibazaki at 16:57| Comment(0) | 日記