2008年03月13日

a cup off tea

あれもこれも値上げだらけの昨今。
馴染みの紅茶屋さんがそろそろ秋茶を売り出し始める頃だと思い、サイトを見に行きましたら、今期の秋茶から値上げに踏み切るとの案内にぐぇ、と悲鳴を上げてしまいました。

け、結構上がりますね……。

でも仕方ありません。
そもそもシグブリだのリシハットだの、果てにはキャッスルトンだののSFTGFOP1が、320グラムで5800円という辺りからして、あそこの店は安すぎたんだ。
無茶して潰れられるよりは、ずっといいですから。


さてそんなわけで、今日は紅茶話。
先日、某所でとてもまずい紅茶を飲みました。
ケーキセットのダージリンだったのですが。
どうまずいかというと、一言。

ぬるい。

ポットで出されたのですが、その一杯目からぬるい。
そしてピッチャーに入りのミルクがついてきたのですが、これが素敵に冷たい。
このミルクを入れたら、水温はぬるま湯になること請け合いですな。
そして紅茶に詳しい方なら、もう味も予測がつくでしょう。
もう悲しいくらいに、味が薄かった。

紅茶は日本茶や中国茶と違い、熱湯が基本です。
そして空気をよく含んだ水がよいため、汲み立ての水を沸かし、沸騰したところで間を置かずポットに注ぐ。
温度が低いと、紅茶の旨味は抽出されない。
だからポットもカップも温めておき、蒸らしの間も冷めないようにティーコージーをかぶせる。

つまり、紅茶をおいしく淹れようと思うなら、電気ポットじゃ駄目なんだ。
次の客が来た時、ウェイターさんが紅茶淹れるところを私、つぶさに見ていましたが、ポットもカップも温めないわお湯は電気ポットだわそもそもそのポットに対してティースプーン1杯の茶葉じゃ足りないだろうとか、これでもかというくらい突っ込みどころか満載でした。
こりゃあこんだけやらかせば、まずくもなるだろう。

地元でも旅先でも私、色々な店でケーキを食べてきましたが、その店にもう一度行くかどうか、その店に及第点を出すかどうか、その運命を握っているのは一緒に出されるお茶だ。
ある意味、紅茶の味でその店の姿勢が、透けて見えてくるのかもしれない。

電気ポット使えば、そりゃ楽だ。
先の店は、水場でないところで紅茶を淹れていた。そんな場所でお茶を淹れようとすれば、そういうやり方にもなろう。
ポットとカップ温めるのに使うお湯、捨てる場所ないんだから。
でも、と思う。

この店の経営者は、この紅茶を飲んだことがないのか。
飲んだ上で、これが紅茶の味だと思っているのだろうか。
それとも、コスト削減のためなら、味はどうでもいいことなのだろうか。
そのどれにしても、ケーキを供する店の店主として、いかがなものだろうか。

件の店、電気ポットしか使えないとしても、せめて茶こぼし用意して、ポットとカップを温めていれば。
そしてティーコージーを用意していれば。
あんなにもお茶がぬるくなることはなかったはずだ。
それはそんなにコストに響くことだろうか、経営や店の回転を圧迫することだろうか。

まずい紅茶をすすりながら、考えた。
これがいっそこそ、ファーストフードみたいにティーバックカップに突っ込んで出された方が、不満は少なかったのかもしれない、と。
中途半端にリーフティーを淹れようとして、結果ファーストフードの紅茶よりまずいものを出し、ファーストフードより高い茶代を取る。
シロウトの私でも改善点が見えるのに、それに店の誰もが気づかない。
それはもう笑うしかないだろう。
苦笑いするしかなかった客がいたことに、店主が気づく日はいつか来るだろうか。

それと同時に、自分の仕事でも、傍から見ればこれくらい、自分の仕事が判っていないかもしれないなと思う。
どんな仕事であっても、今自分がやっているそれでいいってことはないな、とつくづく思う。
posted by Sae Shibazaki at 23:47| Comment(0) | おいしい話
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