2019年12月30日

年末のご挨拶

このエントリを書けるの、本当に何年ぶりだろう。

一日早いですが、年末のご挨拶を申し上げます。
本年度も当サイトをご愛顧くださいまして、ありがとうございました。
いや、本当に、本当にありがとうございました。
7年間も、忘れずにいてくださったこと。
そうしてまたおつきくださいましたこと。
感想やコメント、拍手を贈ってくださいましたこと。
感謝してもしたりないと思っています。

最近、よく考えることがあります。


「私の作品のキャラクターたち、カイルワーンやアイラシェール、カティスやマリーシアやその他沢山の子たちは、この世に存在していることになるだろうか?」と。

勿論、実在はしていません。
けれども彼らは「架空の人物」として、この世に存在はしているだろうか。

たとえば「シャーロック・ホームズ」
彼については「アーサー・コナン・ドイルによって創作された、架空の人物」という共通の認識を、世界中の人たちが持っている。

シャーロック・ホームズは実在していないけれども、「架空の人物」として世界中の人たちに認識されている。
である以上、ホームズは「架空の人物」としてこの世界に存在している。
それは疑いようがない。

ではその共通認識は、なぜ存在するのか。
それは、沢山の人がホームズを読んだからだ。

小説の登場人物は、作者に書かれただけでは、この世に存在することにはならない。
読者に読んでもらい、その存在を認識してもらって初めて、この世に存在することになるんだ。

だとしたら。
アイラシェールやカイルワーンは。
私の描いた作品たちの登場人物たちは。


皆さんに読んでもらえたことで「この世に存在するもの」になった。
そして皆さんが彼らを覚えていてくださっている間は、この世界に「架空の人物」として存在していることになる。


だから今、しみじみと思うんです。
ああ果報だ、と。


私の大好きなあの子たちを、この世に存在するものにしてくれて、ありがとう。


どうぞ来年も、当サイトとうちの子たちをよろしくお願いいたします。

更新の頻度がなかなか上がらないことを陳謝しつつ、本年度を締めたいと思います。
2020年は『彼方へと送る一筋の光』の完結と、次作品の完成を目指したいと思います。
次作、セプタード・アイルの目から見たアルバ王国革命史。

タイトルは『蒼天抱くは金色の星』

posted by Sae Shibazaki at 20:55| Comment(2) | 日記
この記事へのコメント
こんばんは。

言われてみれば、なるほど、と思いました。
柴崎さん、そして読者《私たち》の共通の知人たる、アイラシェールやカイルワーン、そしてカティス、ベリンダ、その他語り切れないほどの人々が生き抜く世界は、私たちの間に確かに存在しているんですね。
その彼らが紡いでいく歴史の一端を、まだ見ぬ世界の広がりを語っていただけることのなんたる幸せか!

来年の楽しみがまた一つ増えたことを大変うれしく思います。
柴崎さんのご健康とご多幸を祈りまして、年末のご挨拶コメ(?)とさせていただきます。
Posted by @knk440 at 2019年12月30日 21:19
>knk440様

コメントありがとうございます。とても嬉しく拝見しました。
今年はお世話になりました。
このサイトを再開した時、knk440様に真っ先に気づいてもらえたこと、本当に嬉しかったです。

あの世界、そして彼らは「創作物」「架空のもの」として、確かにこの世に存在したと思います。
それは皆さんのお力だと思っています。
そうしてこれからも私の創作したものが、皆さんの楽しみや喜びとともに「この世に存在するもの」になれるのなら、これほどありがたいことはありません。

次作は、本編がカイルの物語であり、奴の視点では語りようのなかったことを突き詰めたいと思っています。
仰る通り、まだアルバの裏面はまだお見せしてませんし、それを聞いてくださることを幸せと言っていただけるのは、ありがたい限りです。

来年もどうぞ、当サイトをよろしくお願いいたします。
どうぞknk440様の来年がよし年でありますよう。
Posted by 柴崎 at 2019年12月30日 23:10
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。