2009年05月11日

心は空を裂く号令を聞いた(3)

さて旅行記も第三弾。
2日目後半をお届けします。
今回は前半とは打って変わり、かなりディープにオタクな展開です。
しかもイマドキではなく、昭和です。
よって、読んでくださる皆様の年齢によっては、激しく意味不明かもしれませんが、そこのところはご了承くださいますようお願いいたします。
作品や固有名詞の解説はしません。だってそれをしたら、話が一向に進みませんもの。

それでは参ります、二日目後半。


田代島から石巻港へと戻ってきた一同。
車を走らせ、次の目的地へ。

mangakan.jpg
北上川の中州に立つ丸い宇宙船のような建物が、石ノ森章太郎氏の記念館である、石ノ森萬画館です。
今回の同行者三人は、まあいわば石ノ森氏のつながりで知り合ったようなものなので、石巻に来た以上は「石ノ森詣で」はしとかんといけないだろうと。

handshake.jpg


石ノ森萬画館で、先生と握手!

というネタをこの写真で繰り出すのは、特オタである以上、もはやお約束とかいう以前の問題だと思います。

入館しますと、受付でお姉さんが003のコスチュームでお出迎え。
受付の横ではロボコンがスタンプを押してくれます。
が、そのたびにガンツ先生が採点。

私もTさんも100点なのに、一人0点で落ち込むRさん。
あの採点の基準は、今もって謎です。

企画展をじっくり見た後、いよいよ常設展示へ。
まず最初はトキワ荘についての展示。
完全再現された模型や、部屋割りを説明したパネルに、全員が思ったこと。

「え? F先生とA先生って、二人で一室じゃなかったの?」
「手塚先生の空き部屋に入ったんじゃなかったけ?」

一同『まんが道』の印象が強いようです。
以降「編集者となって石ノ森先生から原稿をもらおう」ゲームをとっくり堪能しながら、トキワ荘について一くさり語る一同。
時にこの日は平日。他にお客さんなどいません。

次のゾーンは009。
ディスプレイに上映されているのは、009のピンチに颯爽と駆けつける002のシーン。
そして二人で強敵に立ち向かう二人。
立ち向かう二人。
立ち向かう……

「なんでこの二人なんだろう……」
「なんでこの場面選んできたんだろう……」
「他のメンバーの立場は……」

私たちがこの二人の姿に何考えたのかは、言わぬが花です。
以降、003の視力聴力体験コーナーや、007の変身体験コーナーをじっくり堪能。
時にこの日は平日。他にお客さんなどいません。

お次はライダーです。
一号から、開館当時放映されていたアギトまで、勢ぞろいしたマスクに一同興味津々。
しかし。

「この真のマスクは」
「正直怖い」
「子どもが泣くでしょう」

時にこの日は平日。他にお客さんなどいません。
一同好きなだけに、言いたい放題です。
そうしてディスプレイでは、映像化された石ノ森作品が一挙に紹介されていますよ。
そりゃあもう一同、懐かしいだけではすまないわな
一巡するまで、その場を離れるわけにはいきますまい。
そりゃあもう平日の夕方。
他のお客さんの迷惑になど……なっていなかったと思う、多分。

そんなこんなで、すこぶる楽しませていただいた石ノ森萬画館。
3階にはオープンに際して沢山の漫画家さんたちが寄せた色紙と、漫画ライブリーがあったのですが、パスせざるを得ませんでした。

なぜなら、この人たちでは出てこれなくなるから。

キャラクターショップでお土産を物色し、館の外に出た段階で、もう4時半になろうとしています。
一応ガイドブックや案内では「所要時間1時間」だったのですが。
……いや、あれだけ遊べば、それも当然なのですけど。

でも、これからどうしましょう。
この後実は私たち、仙台に帰る前に、松島に寄って瑞巌寺を参拝しようと思っていたんですよね。
しかし閉館時間は5時。今石巻で、松島まで30分でつけるとは思えないし、つけたところでゆっくり参拝する時間もない。
というか、石窟で有名な瑞巌寺に日没後に行ったら、むしろ怪談

「五大堂は時間ないよ?」
「そりゃあそこなら、松島海岸に行けばすぐそこにあるわけで、入れないってことはないでしょう」
「でも」

まあ、議論してみても仕方ないわけで、取りあえず行ってみよう! ということになったのですが。
道中、こんな会話がなされました。
「実は松島のどこかに、凄く怖い場所があって」
曰く、海の上に架けてある橋が、透かしのように木組みされていて、渡っていると海面が見えると。
というか、橋板に穴が空いてて、落ちそうな気分になると。

「ちょっとそれは嫌だ」
「それは怖い」
「松島のどこだったったけ」
「五大堂だったら笑いますよね」

ごめんTさん。
sukasibasi.jpg

ストライクで五大堂だった。

おっかなびっくり透かし橋を渡って、参拝しました五大堂の午後五時半。
夕日の赤い色に仄かに染められ、何とも風情があります。
さすがに日本三景の一つに数え上げられるだけありましょう。
東北人にとって、修学旅行の定番であります。
私も何度も来ています。
ええ。
でも。

matushimakaigan.jpg


こんなにやる気のない松島海岸見たの、生まれて初めてだわ。


確かに今日は平日。
確かに今は午後五時半。
観光客はお帰りになられたかもしれません。
でもこの広い松島海岸で、夕食を食べられそうな店がどこも開いていないというのは、あんまりではないか。
そして私たち以外歩いている日本人が見当たらないというのは、一体どういう事態なのか。

それでもやっとこ見つけましたよ、海の幸が食べられるお店。
shirauo.jpganago.jpg
白魚刺しと、穴子丼をおいしくいただき、長い一日もぼちぼち終わりです。
行く時にはスリリングだった道のりも、帰りは余裕です。
余裕すぎて、給油する前にレンタカー会社についてしまい、慌てて戻ることになったのですが。
ここで一同己が耳を疑う事態に。
ようやく見つけたGS、兄さんが朗らかにおっしゃいます。


「550円になります!」


ちょっと待て。
私たちは、石巻まで行ってきたんだよな?
片道60キロ弱あるはずだよな?
ということは私たち、120キロは走ったはずだよな?


な、なのに5リッター………………?


この謎は、取りあえずまた解けていません。
ただこの後「これが何かの間違いでないなら、このイストほしい!」という叫びがこだましたことは、言うまでもありません。
posted by Sae Shibazaki at 18:32| Comment(0) | 旅行
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