2009年12月17日

昨日までがどんな日々だったとしても(2)

というわけで、第2回です。
いよいよメインイベントであるライブです。
Eさんとの待ち合わせは、ドームシティアトラクションズの入口にしたのですが。
すごく……わやわやです。
水道橋駅からドームに向かうには、後楽園ホールから向かうのがメインルートだと思うんですが、アトラクションズの入口ですらわやです。
そして階段を上り、ドームの入口に差しかかったところで。

目眩がしました。

ここここここれは、なんだ。
ここまでくると、そりゃあもういっそ愉快だ!

そんな人込みを抜けて、お手洗いなどの所要を済ませればもう恒例「客いじり」(※客席の様子をメインスクリーンに映して、ナビケーターが様々なアクションをお客さんに要求する恒例行事)が始まっていました。
今回のナビゲーターは浮世絵女性の「写楽子」さん。
中身は今どきのギャルです。
おとなもこどももおねーさんもノリノリです! と言いたいところですが、おちびさんだけが恥ずかしがっちゃったのが残念。
開演が押すだろうと思っていましたが、16時10分に順調に開始。
ここから、狂瀾怒濤かつ茫然自失のライブが始まったのでした。


(最初にお断りしますが、このレポートはどちらかというと自分と同行者のために書いておりますので、その点をご了解ください)


今回の席は、2階席の結構後列。
高いです。
恐怖を感じるほどではありませんが、高いです。
そして「モニターが意外と小さい……」とEさんと呟いてしまうほど、遠いです。
いや、無論判っています。ドームが広すぎるんだって事ぐらい。
例えて言うなら、東京ドーム一個分。
そしてバックネット後方の私たちがでかいと思うようなスクリーンって、どんなの用意すればいいんだよと。
だけどそんな位置だったから、開演前から判ってしまったのです。

アリーナ最後方、紅白幕で隠されているスペースに、サブステージがあるのが。
そしてその中央に置かれているものが。


「太鼓だな」
「太鼓ですね」


そこには大きな和太鼓。
それを見て「盆踊り?」と思った私を責めないでほしい。
だってサブステージ、やぐらに見えるんだもの。
この人たち沖縄のライブの折『ミュージック・アワー』でエイサーやった人たちだもの。
だけど、まさかなあ、と思ったその答えは、開演後すぐ判明。

落ちる客電。
せり上がるサブステージ。
響きわたる力強い和太鼓のリズム。


そしてそれを叩く、六尺褌いっちょの若い衆


(;゚ Д゚)「め、メンバー……?」

困惑したのは、絶対私らだけじゃないはずだ!
だって、私らの位置からは、兄さんの後ろ姿しか見えなかったんだもの!
しかし初の東京ドームライブで、メンバーが褌いっちょで登場したら、そりゃあまさにポルノだわ。
だがそんな疑問は、すぐに別の驚愕にとって代わられました。
サブステージを飾る提灯に書かれていた文字。それは演者の皆様のもので――。


鬼太鼓座だーーーーっっ!!


大きなライブですから、客演があるとは思っていました。
ホーンの「THE THRILL」をお迎えして、派手に『Mugen』『痛い立ち位置』か、NAOTOストリングスをお迎えして『この胸を、愛を射よ』かと思っていたら。
また邦楽界のビッグネームを引っ張りだしてからに!
でも、この素晴らしく勇壮なオープニングの後に来る一曲目って、一体何?
事前にTさんと出した予想は『アニマロッサ』
まあ王道かつ穏健な予想だったと思いますが。
一瞬の静寂の後、始まったイントロに内心絶叫。


じゃ、じゃずあっぷーーー!? (;゚д゚)(※1stアルバム1曲目。己初聴き)


いや、嬉しくないのではないのです。
だけど、だけど、あまりにもレアだ! びっくりした!
(そしてこれだけの大舞台で、三点倒立で登場するボーカリストって、一体何なんだ! 東京ドームでライブしたアーティストは数いれども、きっと足から出てきたのはアンタだけだよ)
鬼太鼓座の兄さんたちとのセッションは格好よく、1曲目からヒートアップしますが。
で、2曲目は?


グァバジュースーーー!? (;゚д゚)(※2ndアルバム2曲目。己7年ぶり)


ちょっと待って、今日どれだけレアなの?
で3曲目は?


た、Time or Distance……? ( Д ) ......._。......_。
(※アルバム未収録。ライブ初演)

ちょ、本当にちょい待ち!
ここまで来ると、ファン歴浅い人やライトファンはマジ判らない!
今日は一体どうするつもりか、と思ったところで4曲目で、卒倒。


ラックだ…… ・゜゜・.(/□\*).・゜゜・


30枚のシングル中、近年最大のレア曲。
ロマンスポルノ06に行けなかった身として、これがどれほど聴きたかったか。そして二度とやらんかもと諦めていたか。
嬉しいよう、これだけで今日はもう全て報われたよう。
レアだ! レアすぎる! 前奏鳴った瞬間、ドーム中に歓声ではなくどよめきが上がったのも当然だ。
でも、新規ファンはこれ知っているのか。ベストに入っているとはいえ、ノンタイの完全限定シングルだぞ

だから最初のMC、いつものように「初めてポルノのライブにきた人!」という問いかけに、手をあげた客が存外多いことに昭仁が一瞬動揺したの、判る気がする。
だってここから、

5.アニマロッサ
6.ビタースイート
7.Name is man
8.ダイアモンド
9.ドリーマー
10.アゲハ蝶
11.うたかた
12.ラビュー・ラビュー
13.元素L
14.夕陽と星空と僕
15.ライン
16.邪険にしないで
17.Light and Shadow
18.惑星キミ
19.まほろば○△
20.新曲「Rainbow」
21.渦
22.音のない森
23.ナイトトレイン

ここまで、この3年間のライブでやったの、何曲ありますか。
前回、10thツアーでやった曲、『アゲハ蝶』のみ。
前々回、FC限定ライブFCUW3まででやった曲、『アゲハ蝶』のみ。
前々々回、ロマンスポルノ08まででやった曲、『アゲハ蝶』のみ。
前々々々回、9thツアーまででやった曲で、やっと『Light and Shadow』が出てくる。
前々々々々回、8thツアーまで数えても、『ライン』が出てくるだけだよ。
初演奏4曲、アルバム未収録曲4曲。
今回8回目のライブのはずの私が、初聴なのが23曲中15曲というのは……どれほどレア曲ばかり並べているんだ。
しかもそのどれもこれもが、聴きたかったものばかり。
『ラック』同様、『渦』も『音のない森』ももう諦めてたよ。
『夕陽と星空と僕』とか『まほろば○△』なんて、ライブで聞く日が来るなんて想像もしなかったよ。
NAOTOストリングス23人を従えての『ライン』、音の悪いドームであってさえ綺麗だった。
そして『うたかた』なんて、もう一度生で聴けるだなんて思わなかった 。・゚・(ノД`)・゚・。
この曲に原稿をどれだけ助けてもらったことか。
(しかも今回の、二胡を箏に替えたアレンジがかっこよかった……痺れた)

でもね。でもやっぱり思っちゃうのよ。
23曲目まで知名度ある曲が『アゲハ蝶』だけって……ライトファンはどうしたらいいんだろう。
『アニマロッサ』は発売してから4日しかたっていないわけで。
普通のライブなら、23曲やったらライブ終わってます
だからここら辺で、ちらりと不安になります。
あ、あの、あと何曲あるんでしょう?
だって、まだあれもあれもあれもあれもやってない!

と思ったところで、ミディアムパートが終わり、再びアップチューンの時間到来。
「お約束の時間がやってまいりました」って、いつもの客席参加ですね? 今回の曲はなんでしょう?

毎度お馴染み『Century Lovers』で、正直嬉しいです。
レア曲はレア曲で勿論嬉しいですが、いつもの曲でいつものように盛り上がれれば、それはそれでとても嬉しいのです。
ファンとは、かような勝手な生き物です。
しかもこの煽りでサブステージに来てくれるなんて、ほぼバックネット裏の人間には、歓喜モノです。
それ以降が『幸せについて本気出して考えてみた』
昨年最大のヒット『今宵、月が見えずとも』ときて、ちょっと安堵しつつ。
前回ツアーでどうしてやらなかったのか、あまりにも解せない『A New Day』が来て、4万7000人で念願の「言うなーっ!」を絶叫。
『ミュージック・アワー』で恒例「変な踊り」を全員で踊り、『ジョバイロ』が来て『サウダージ』が来てラテン3作揃い踏みしちゃったあたりで、さすがに思います。

今日は一体、何曲やる気ですか。
だって、まだあれもあれもあれもあれもあれもやってない。
まさか、まさかあれもあれもあれもあれもあれもやらないつもり?

そしてしんみりと『この胸を、愛を射よ』を歌い上げて、何の前触れも、何の挨拶もなく突然メンバー退場。
本編終了。


その突然の出来事に、ある意味観客茫然自失。


え? これで終わり?
いや、もう十分すぎるほど歌っていただきましたけど。
十分すぎるほどの曲数歌っていただきましたけど。
ここでアンコールというのなら。
アンコールで何曲歌えば、あれとあれとあれとあれがあれが入ります?
だってアンコールには『Please say yes,yes,yes』と『ジレンマ』がトリと大トリで控えていますでしょう?
今までのパターンでいったら、アンコール一曲目は新曲だろうに!

うん、あれとあれは発売以降皆勤賞だから、今回外しても判る。
あれもまあ、この2年間ひっきりなしにやってるから、判らないでもない。
でも、まさか、あれ外す?
そして何より、何より、あれ……まさか、やらない?
この会場の5万人のうちの9割8分が、そのための準備をして今日に臨んだというのに! みんな必要物品持ってきてるのに!

予想通りアンコール1曲目は新曲。
2曲目が「これがなければ、みんなに出会えなかった」ときたので、もう判ります。
やっぱり『あれ』のうち1曲はきました、デビュー曲『アポロ』!
そしてそのまま途切れず響くギターの長音と、お約束の「ぶるんぶるん」(by晴一)で、察しますは歴戦のファン。
安堵しました。ええ、安堵しましたとも。
もはやタオルを売っておいて、これをやらないのは詐欺だ! という状況になりつつある(実際、タオルを売らなかったFCイベントでこの曲はやらなかった)最大の定番。


さあ行くぞ、4万7000人でタオルを回せ、ハネウマライダー!


そしてとうとう最後の曲、だそうです。
これまでで34曲、と聴いて、真剣に会場がどよめく。
長い長いと思っていましたが、その時はこんなにやっていたとは自覚していませんでした。
半分の17曲で、通常のライブは成立するのに、その倍。
年の数だけやりたかった、という言葉に、半分感動し半分唖然としたのですが。
でも、ラスト1曲?
としたら、やっぱりそれは、一度はやめたものの、ファンの希望があまりに多くて復活したのだろう不動の大トリ?


そらきた『ジレンマ』ーーーーっ。


えと、新トリに据えようとこの2年やり続けてきたのだろう『Please say yes,yes,yes』がカットされたのは驚きですが、やっぱりデビュー前からやり続けてきた『ジレンマ』には勝てないよ。
だってあれサポメン含めて全員のソロ入れられるし、昭仁は暴れられるし客は跳ねるし合いの手叫べるし、燃え尽きるのにあれ以上の曲ないもの。
そうして怒濤のライブは、とうとう終演し。
時刻は8時30分。


開演より、4時間20分が経過していました。


4時開演の理由、その可能性の2つ目。
ライブ時間が、4〜5時間だからじゃないか、という予感は的中しました。
……いや、実は事前に「今までで最も過酷なライブ」と予告されていたので、何となく察してはいたのですけどね。
まさか4時間半までやるとは思ってもみなかった。

いや、それにしても幸せでした。
本当に幸せなライブでした。
神ライブ、伝説のライブと呼んで、異論を差しはさむファンはいますまい。
でも2つだけ、2つだけ残念なことがある。

1つ目。
ここのところずっとやっていたから、外したのは判る。
でも今回、初参戦のEさんにこれだけは聞かせたかった。
ライブであの曲がどう化けているのか。先行するドラムから、ベースソロが入った瞬間、会場のテンションがどれほど上がるのか、体験してみていただきたかった。
そう、アンコール前に危惧していた『あれ』の中の一つ。
『メリッサ』だけは、やってほしかった……。

2つ目。
これは多くの人が思っているだろうこと。
判っている、最初からしないと決めたことである以上、仕方ないと諦めるしかないことは。
だけど、だけど、どうしても思ってしまうんだ。


このライブのDVD、出してください!(号泣)

2万でも3万でも出しますから!




※ちなみに皆勤賞だった「あれとあれ」は『リンク』と『ギフト』
2年間ひっきりなしにやってる「あれ」は『アポロ』
まさかやらない? と青ざめたのが『メリッサ』でした。
ここら辺はこの2年間、ほぼ皆勤賞だったのです。
posted by Sae Shibazaki at 21:46| Comment(0) | 旅行
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