2006年05月27日

まだまだこれからだったのに

まずは最初に、前回の日記に対してのご指摘。
広島の時には大物アーティストのO氏の曲がかかっていたというので、制作側はアレ結構狙ってやってるのだなと判明。
ううむ。今度からもっと気をつけて聞いてみようと。
ご指摘ありがとうございます。



さて今日の日記なんですが、楽しい話ではなくて申し訳ない。でも書かせてください。
先日の寺村輝夫氏に続き、飛び込んできた訃報に愕然とした。


米原万里氏が、こんなにも早く亡くなってしまうなんて……。


一番最初に読んだのは、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』だった。
今ここに来られている方で、もし十代の人がいるのならば「共産主義」も「東西冷戦」も実感ないだろう。
でももしその時代の空気を、そして東西冷戦後の東欧がどんな運命を辿ったのかを感じるのに、この本はうってつけだと思う。
氏のかつての同級生である三人の東欧女性の人生を通じて、国とは何か、思想とは何か、ナショナリズムとは、戦争とは何かということを、とても身近に考えさせられる一冊です。

この方向を予測して読んだ『シモネッタ&ガセネッタ』のおかしかったこと、『旅行者の朝食』のおいしそうだったこと、そして『人のオスは飼わないの?』は動物好きさんには一度くらい読んでやってくださいと言いたい。

近著の『パンツの面目ふんどしの沽券』の後書きで、さらりとガンだと書いておられたけれども、自分の残り時間がどれくらい分からなくなったと書いておられたけど。
そんなに悪かったとは、思わなかった。

まだ56歳。これからも沢山面白いエッセイを書いてくださると思っていた。
だからもう、ただただ悲しい。


一ファンとして、心からご冥福をお祈りしております。
posted by Sae Shibazaki at 00:00| Comment(0) | 読書
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