2011年09月19日

起こりうる出来事から逃げない

先週静岡はつま恋で行われました、ポルノの野外ライブに行って参りました。
昨年は一年をかけて全国を回ったツアーでしたので、今年の夏は単発ライブである「ロマンスポルノ」だろうとは、今年の初めから踏んでいました。
ええ、2月に会った友人は「今年の夏は多分ロマンスポルノだから!(そこでまた会おう)」と言って別れたのでした。

そう思っていたのです、3/11が来るまでは。

この状況、そして電力逼迫。
正直、今年はライブができると思えなかった。
だからFCからつま恋の案内が来て、それが9/10・9/11の両日開催と知った時、かなりきつい条件だけどそれでも行きたいと思いました。
船を失った東北の港に、漁船を贈りたいというチャリティ開催の趣旨に、東北民としてありがたく賛同したいという気持ちと。
今年はこれに参加しないと、一度もライブを見ずに終わりかねないという気持ちと。
3/11以降の諸々に、一つの区切りをつけたいという気持ちと。
だから迷いなく、9/10ではなく9/11を選んだのですが。
開催が近づくにつれ、私は一つのことを考えるようになっていました。


『∠RECEIVER』は、どうなるかなと。


ポルノには『∠RECEIVER』という曲があります。
(著作権許諾済歌詞サイト『歌ネット』へのリンク)
http://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID=92235

この歌詞を見れば、何の歌かもうお分かりと思います。
地震の歌です。
発売は昨年3月ですが、最初に聞いた瞬間思いました、これは2月のチリ地震のことじゃないのかと。
昨年のツアーではオープニングと本編ラストに歌われていました。
この歌を彼らは昨年一年間、日本中でずっと歌い続け、何十回と歌い続け。
決意として歌い続けたツアーが、12/31で終了して。


そのたった2ヶ月後、「この星の裏側」の出来事は「僕たちの足下」になってしまったのです。


あの3/11の最初の混乱が少し落ち着いてきた頃、思いました。
おそらく『∠RECEIVER』は封印される、と。
同じ事務所の大先輩の大ヒット曲が、およそお門違いのバッシングを受けているのをネット上でみましたし。
その曲との知名度とは比べものにならないけれども、そっちのほうがあまりにも見当違いに叩かれているのに対し、『∠RECEIVER』はそのものずばりですから。
これ、批難される可能性もアリだよな。そう思いました。
ヒット曲でも代表曲でもない、アルバムの中の一曲ですから、このままひっそりと封印されるんじゃないかと。
もうライブで演奏されることはないかもしれない、そう思ったんです、3月に私は。

けれども、震災後半年の節目の9/11に、チャリティとしてロマンスポルノを行うと聞いた時。
そのチケットを入手して、旅の支度も準備万端調えた時。
やっぱり考えました。
チャリティとして行うこのライブで、彼らはどんなセットリストを組んでくるのか。


果たして『∠RECEIVER』を、やるのか。



そうして迎えた9/11。ライブは黙祷からスタートしましたが、全体としてみれば会場全体巻き込んで楽しみ暴れる曲ばかり続く、楽しく明るいセットリストでした。
会場の雰囲気も含めて、まさに夏祭りというか独り夏フェスという状況です。
特に終盤なんて、これ全部揃えたことなんて今まで一度もないだろう? という盛り上げ曲の連投。
そうしてアンコール。
これやったら後に続く曲なんてないという大トリ曲『ジレンマ』やって、サポートメンバーさんたちが打ち上げて退場したので、これで終わりと思ったですよ。
あとは二人が恒例の挨拶をして帰るだけ、と思ったのに。



やっぱり彼らは、あの曲から、逃げませんでした。



伴奏はアコースティックギター一本だけ。
たった二人だけで。
長いライブの最後に歌いました。
『∠RECEIVER』を。



泣きました。



結局あの日以来この半年、あの日のことを、そこから起こった全てのことを、考えずにいられた日は一日たりともなかった。
忘れたい。なかったことにしたい。そう思ったところで、それは叶わない。
立ち止まることはできても、うずくまることはできても、逃げることはできない。

逃げられないし、逃げない。
そうでありたいと、心から思いました。


このライブ、10/8の19時から、BSスカパーで放送されます。
無料放送なので、もし興味がおありの方はぜひ。
とはいえ放送時間、1時間半しかないんだよなあ。ライブ3時間半だったのに。
どうかアンコール3曲は全部入りますように。
特に『∠RECEIVER』は絶対切ってくれるなよ! この曲とそこで二人が話したことを切ったら、このライブの根本が飛ぶから!


・水1.5リットル持っていって、全部飲んだのに、1時から夜の10時まで全くトイレ行かなかった。というか出てこなかった。どんだけ汗かいたんだ……。
・つま恋の芝生は見事だった。芝生の小高い丘は可能か、と新作書きながら悩んでいたのだけれども、可能であることをまざまざと見せつけられた。
・浜松餃子バーガーはうまかったが、予想以上に餃子だった。
・開演前の別ステージでのライブで、ghostnoteやFLOWがポルノ兄さん、昭仁兄さん晴一兄さんと呼んでいて吹いた。いや、Perfumeファンがそう呼ぶことは知ってたんだけど、本当に事務所の後輩どもみんなそう呼んでたんだ……。
・しかしFLOWのライブ初めて見たけれども、盛り上げうまいなあ……。
・『Sheep』のあとが『狼』なのは……要は、男って生き物はしょーもない、ということなのか?
・『ワンモアチャンス』のライブ化けは半端でない。あれは本当ライブ向きだ。というかどうしてCDよりPVより、ライブの方がよく聞こえるんだこの人たちは。
・『グッバイサマー』はCDで予習してからライブ行きたかった、というのがファンの総意じゃないか? あれは夏のライブ(特に野外)でしかできない曲だろ? ファンとしてはしっかりクラップや合いの手入れたかったのに、次あの曲やる機会なんて、何年後に巡ってくるんだ――なんだけど、初聴であれだけ順応できるのがポルオタだよなあ、としみじみ。
・センラバ・ネガポジ・プリセイ・ミュージックアワー・ハネウマ・アゲハ蝶・ジレンマ全部やられると、客は忙しくてしょうがない。これにネオメロ入ったらもう客が死ぬだろ、いや聞きたかったけど。
・ハネウマをやる時、ここのところいつも長い前振りがあったので、突然やられると焦る。

というか、雨降らなかったことが、まず信じられない!
と思っていたら、21日の仙台ライブで台風直撃しそうだよ! ねえそういうオチなの?
posted by Sae Shibazaki at 23:32| Comment(0) | 日記
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