2011年10月06日

偉大なる林檎の魔術師

今日ネット上はこの話題ばかりだろうけれども、それでも私も寂寥の念を込めて綴ります。
間違いなく、今日一つの時代と歴史が終わったのだろうと。


その魔法の杖の一振りで、世界を劇的なまでに変化させた偉大なるApple Wizard。
SJことスティープ・ジョブス氏の冥福を、心よりお祈りいたします。


この数ヶ月の動向、特に昨日のiPhone 4Sの発表会を見て、やっぱり悪いんだろうな……とは思っていましたが、まさかこんなに早く逝くとは…………。

地元のローカルニュースですら、今日の出来事でこれを報じていましたが、「iPodやiPhone、iPadを開発したアップル」というアナウンサーの説明に、大きな声で「違うーーーっ」と叫んでしまった。
その死がこれほどまでに大きく世界を振るわせたのは、一つの時代の終わりとさえ受け止められるのは、そこじゃないんだよ。


日常にパソコンがあるのが、すでに当たり前だった若い世代には判るまい。
パーソナルコンピュータ、という代物が、どれほどセンセーショナルな存在だったのか。
それがどれほど社会というものを変えたのか。生活様式さえも変えたのか。
それがどれほど現代社会の必須行動を変えたのか。


iPodやiPhoneじゃないんだよ。
Apple I、Apple II、そしてMacintoshなんだ。
すべては、そこからなんだ。


……私はマカーではないんですけどね。
切実な事情(今まで使っていたワープロの文書を移行するために、OASYS winが必要だった)があって、最初からWindows一択だった私ですけど。
(そして今振り返ってみるに、幼い頃一番最初に触れた機械がファミコンではなくMSXだったという辺りで、どこまで私はMSと心中人生)
でも小さい頃、マニュアルに載っていた簡単なBasicを打ち込んで。
テレビ上にひよひよと光の線が動き回って絵を描くのを、喜んで見ていた。
そんな30年前の自分がいるから、今の自分がいるのだということを、最近とみに実感します。


MSXで遊び、ワープロでひたすら小説を書き、パソコンをいじり倒して仕事を覚えた。
私の人生は、ひたすらにコンピュータと共にあった。
そしてこれからも、きっとそうなんだろうと思う。

そのコンピュータが、これからどんな形になっていくかは、判らない。
10年後、20年後の世界が、どんな形になっているかも。
SJとウォズ、たった二人の人間が生み出した機械が、世界を変えてしまったのを見ているから、これからだって世界は全く変わるかもしれないと思う。
けれどもその新しい流れの中に、SJがいないというのは、この30年をコンピュータと共に生きてきた人間としては、とても寂しい。
本当に寂しい。

でも、同時に、願わずにはいられない。


魔法の杖を持った魔術師が、また世界に現れますことを。
そうして作られる新しい世界が、エキサイティングでありますことを。

うん、だって、この30年、とっても楽しかったよ。
多分、最初期のパーソナルコンピュータを見てきた、全世界同年代の人たちみんな、そうなんじゃないかな。
posted by Sae Shibazaki at 21:37| Comment(0) | 日記
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